ＮＹ市場サマリー（6日）ダウ・Ｓ＆Ｐ下落、ドル小幅高

［６日　ロイター］ -

＜為替＞　ドルが主要通貨バスケットに対し小幅上昇。７日に発表される米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨がテーパリング（量的緩和の縮小）開始時期の手掛かりを示すか、注目されている。

終盤の取引で、主要６通貨に対するドル指数は０．３２８％高の９２．５５０。

米供給管理協会（ＩＳＭ）が発表した６月の非製造業総合指数（ＮＭＩ）が６０．１と、２月以来の水準に鈍化したことを受け、米１０年債利回りが低下したものの、ドル上昇の足かせとはならなかった。

ユーロ／ドルは０．３７％安の１．１８２３５ドル。失望を誘うユーロ圏指標を受けて、約３カ月ぶり安値に迫った。独欧州経済センター（ＺＥＷ）が発表した７月の景気期待指数は６３．３と、高水準を維持しているものの、前月の７９．８から低下した。５月の独鉱工業受注指数は前月比３．７％低下。昨年の初回のロックダウン（都市封鎖）導入以降で最大の低下となる。

＜債券＞　米ＦＯＭＣ議事要旨の発表を翌日に控え、国債利回りが低下した。

市場関係者は、石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）にロシアなど非加盟産油国を加えた「ＯＰＥＣプラス」が閣僚級会合を延期したことによる原油価格のボラティリティーの高まりのほか、中国政府が海外市場に上場する中国企業への監視を強化すると発表したことも影響したとの見方を示している。

終盤の取引で１０年債利回りは６．４ベーシスポイント（ｂｐ）低下の１．３６８％。一時は１．３５２％と、２月２４日以来の低水準を付けた。低下は６営業日連続で、１年４カ月ぶりの長さとなる。

３０年債利回りは４．９ｂｐ低下の２．００１％。一時は６月２１日以来初めて２％を割り込んだ。

２年債と１０年債の利回り格差は１１４．５ｂｐと、前週２日の１１９ｂｐから縮小した。

＜株式＞　ダウ工業株３０種とＳ＆Ｐ総合５００種が下落して取引を終えた。経済成長との関連性が高い一部のセクターに利益確定売りが出た。一方、ナスダック総合は上昇し、終値ベースの最高値を更新した。

米１０年債利回りが一時、２月２４日以来の低水準を付け、Ｓ＆Ｐ５００銀行指数は２．５％安となった。

中国による規制強化を巡る懸念から、配車サービスの滴滴出行（ディディ）など米上場の中国企業が売り込まれた。

滴滴は１９．６％急落。中国当局が４日、同社アプリの配信停止を命じた。このほかアリババ集団も２．８％安、百度（バイドゥ）は５％安となった。

＜金先物＞　米長期金利の低下に支えられ、４営業日続伸した。中心限月８月物の清算値（終値に相当）は前週末比１０．９０ドル（０．３７％）高の１オンス＝１７９４．２０ドル。一時は１８１５．７０ドルまで買い進まれた。

ＮＹ貴金属：[GOL/XJ]

＜米原油先物＞　有力産油国による８月以降の増産をめぐる思惑から利益確定売りが活発化し、大幅続落した。米国産標準油種ＷＴＩの中心限月８月物の清算値（終値に相当）は前営業日比１．７９ドル（２．３８％）安の１バレル＝７３．３７ドル。９月物は１．７８ドル安の７２．５８ドルだった。

ドル／円　ＮＹ終値 110.60/110.63

始値 110.68

高値 110.80

安値 110.53

ユーロ／ドル　ＮＹ終値 1.1822/1.1825

始値 1.1838

高値 1.1846

安値 1.1808

米東部時間

３０年債（指標銘柄） 17時05分 108*26.50 1.9818%

前営業日終値 107*07.00 2.0500%

1０年債（指標銘柄） 17時05分 102*16.50 1.3515%

前営業日終値 101*24.50 1.4320%

５年債（指標銘柄） 17時04分 100*12.25 0.7965%

前営業日終値 100*02.00 0.8620%

２年債（指標銘柄） 17時05分 99*26.00 0.2199%

前営業日終値 99*24.88 0.2380%

終値 前日比 ％

ダウ工業株３０種 34577.37 -208.98 -0.60

前営業日終値 34786.35

ナスダック総合 14663.64 +24.32 +0.17

前営業日終値 14639.33

Ｓ＆Ｐ総合５００種 4343.54 -8.80 -0.20

前営業日終値 4352.34

ＣＯＭＥＸ金　8月限 1794.2 +10.9

前営業日終値 1783.3

ＣＯＭＥＸ銀　9月限 2617.4 ‐32.7

前営業日終値 2650.1

北海ブレント　9月限 74.53 ‐2.63

前営業日終値 77.16

米ＷＴＩ先物　8月限 73.37 ‐1.79

前営業日終値 75.16

ＣＲＢ商品指数 210.2404 ‐4.7143

前営業日終値 214.9547