「ＭＳＣＩ全世界指数」、22年半ばまでの株価上昇幅は2％どまり　米シティ予想

［ミラノ　６日　ロイター］ - 米金融大手シティグループは６日、先進国の株価動向を示す「ＭＳＣＩ全世界指数」の２０２２年半ばまでの上昇幅が２％にとどまると予想した。現在好調な企業収益は低下し、各国中央銀行による金融緩和策も縮小に向かうことが要因としている。

シティは「２０２１年下半期の株価は好調な企業業績に支えられるが、１株当たり利益（ＥＰＳ）ベースでの勢いは低下し、金融引き締めも浮上してくるため、来年は厳しくなるだろう」と分析した。

一方、経済回復を受けて買いを入れる「リカバリートレード」については「まだ実行していない」とし、押し目では買いを入れる方針だとした。部門別では景気循環株やＩＴを選好するとしている。