• 2021/07/07 掲載

ユーロ圏の銀行に不良債権処理で猶予の与え過ぎは誤り=ECB

ロイター

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[フランクフルト 6日 ロイター] - ユーロ圏の銀行監督を担う欧州中央銀行(ECB)銀行監督委員会のアンドレア・エンリア委員長は6日、ユーロ圏の銀行に不良債権処理で例外的な猶予を与えることは誤りである可能性があり、新型コロナウイルス禍で陥ったリセッション(景気後退)からの回復を遅らせかねないとの認識を示した。

欧州の当局者は、コロナ関連の公的保証の付いた不良債権について、銀行への引当金積み増し規則の適用を最初の7年間免除することを望んでいる。

エンリア氏は講演で「ちょうど回復が始まった今、引当金積み増し規則の適用を延期することが正しい選択だとは納得できない」と発言。これらの規則の延期あるいは緩和は、欧州連合(EU)の銀行セクターがコロナ関連の担保付き不良債権を10年以上抱える可能性を受け入れ、次のリセッションに向けた用意が整わないまま過ごすことを意味すると述べた。

ECBはすでに、大量の不良債権に対応する銀行の準備は万端でない上、コロナ危機の影響が数年は明確にならない可能性があるにもかかわらず、一部の銀行は引当金を取り崩していると警告している。

エンリア氏は、銀行は貸出先に返済期間の猶予を与える代わりに、過剰な借り入れから守るための債務再編策を話し合うべきだと指摘。「不良債権の削減は、より急速な経済成長、企業の投資促進、失業率の低下とつながっている」とし、米国などでは不良債権処理にかける時間は欧州より短いと述べた。

欧州の銀行が抱える不良債権は1兆ドル近くに上り、ECBは銀行にそれらを処理するよう圧力を掛け続けている。

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