- 2021/07/07 掲載
午後3時のドル110円半ば、米FOMC議事要旨控え底堅さ
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 110.58/60 1.1829/33 130.82/86
午前9時現在 110.59/61 1.1821/25 130.74/78
NY午後5時 110.60/63 1.1822/25 130.77/81
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点(110.60/63円)に比べてほぼ同水準の110.60円付近で推移している。クロス円の円高基調がドル/円相場にも波及し、午前の取引でドルは一時110.40円の下値を付けたが、その後は持ち直した。
市場からは今晩米国で公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に関心を寄せる声が聞かれた。
前日の米国時間に原油先物は、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」の協議停滞を受け、一部の産油国が供給量を増やすとの懸念が高まったことで大幅安となった。
原油先物の急落で、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨は対円、対ドルで下落。豪ドル/円は一時82.60円付近、カナダドル/円は一時88円半ばまで値下がりした。
三菱UFJモルガンスタンレー証券のチーフ為替ストラテジスト・植野大作氏は、「資源国通貨を中心としたクロス円の円高がドル/円相場にも影響し、ドルは110.40円付近まで下落したのではないか」と話す。
ただ、下げ一巡後は今晩公表予定のFOMC議事要旨が意識され、「金融緩和の出口に関する議論が明らかになる期待感から、ドルが持ち直したようだ」(植野氏)との声が聞かれた。
市場からは「最近は、タカ派的な材料よりもハト派的な材料が出た局面のほうがドル/円相場は反応しやすくなっている」(ソニーフィナンシャルHD・アナリスト、森本淳太郎氏)との指摘も聞かれた。
FOMC議事要旨で仮にハト派的な見方が多く確認された場合、ドルが弱含む可能性もあるという。
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