欧州委、キプロスのコロナ復興計画を承認　12億ユーロ拠出

［ブリュッセル／ニコシア　８日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）の欧州委員会は８日、キプロスの新型コロナウイルス禍からの復興に特別資金１２億ユーロ（１４億１０００万ドル）を拠出する計画を承認した。

今回の支援は、ＥＵ加盟２７カ国に配分される総額８０００億ユーロ規模の景気刺激策の一環。キプロスに返済義務はない。

欧州委員会のフォンデアライエン委員長はキプロスの首都ニコシアで、「野心的で将来を見据えたものであり、より良い未来に向け必要な成長を後押しするだろう」と述べた。

欧州委によると、キプロスは資金の４１％をグリーン課税や電気市場自由化など、気候変動目標の達成を後押しするために充てる。

また、計画には公共サービスのデジタル化推進、幼児教育支援、過去の不良債権に関連した銀行セクターのリスク低減に向けた措置も含まれる。

キプロス当局は、計画の実行により２０２２─２３年に生産が３．２％拡大し、２６年までの長期的には７．１％増え、１万１０００人の新規雇用を生むと予測している。