ＥＣＢ、デジタルユーロ導入に向けた調査開始へ

［フランクフルト　１４日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）は１４日、理事会がＥＣＢのデジタル通貨「デジタルユーロ」導入に向けた調査開始を決定したと発表した。調査期間は２年で、その３年後に導入される見通し。設計と流通に関する重要な問題に取り組むことが目的という。

デジタルユーロは紙幣や硬貨に相当する電子通貨で、域内の市民が商業銀行ではなくＥＣＢに預けることができるようになる見込みという。

デジタルユーロ導入にはデジタル決済を民間企業に任せることを避ける狙いがある。

ＥＣＢのラガルド総裁は「われわれの取り組みはデジタル時代においても、市民や企業が最も安全である中央銀行の貨幣を引き続き利用できるようにすることを目的としている」と述べた。