- 2021/08/06 掲載
デジタルドルに「懐疑的」=新たな利点ない―米FRB理事
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は5日、FRBがデジタル通貨を発行する必要性について、「米国の決済システムが抱える主要課題を解決できるか懐疑的だ」と明言した。今のお金のあり方への新たな利点がないとして、否定的な立場を示した。
ウォラー氏はオンラインでの講演で、速やかで安価な決済手段といった課題は、民間銀行などの主導で改善が進んでいると説明。「経済に対する政府の介入は市場の深刻な失敗への対処に限られるべきだ」と訴えた。
幅広い人々に金融サービスを行き渡らせる「金融包摂」の問題では、銀行口座を持たない世帯はそもそも口座開設に興味がなく、デジタルドルの発行は解決につながらないと述べた。サイバー攻撃の標的になるリスクにも懸念を示した。
【時事通信社】
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