- 2021/08/12 掲載
保険のチューリッヒ、上期は60%営業増益 コロナの影響和らぐ
営業利益は60%増の27億ドル。同社がまとめたコンセンサス予想は約25億ドルだった。
マリオ・グレコ最高経営責任者(CEO)は「2021年上期利益は、過去10年で最高だった2019年上期の水準を回復した。期間中に発生した自然災害や、今も続く公衆衛生の危機を考えると、素晴らしい業績を達成した」と述べた。
ジョージ・クイン最高財務責任者(CFO)によると、先月のドイツの大洪水に関連したエクスポージャーは1億5000万─2億ドル程度。ただ保険金支払い手続きは初期段階だと述べた。
上期の株主帰属純利益は86%増の21億9000万ドル。営業利益や実現キャピタルゲインの拡大が寄与した。
財務健全性の指標となるスイス・ソルベンシー・テスト(SST)比率は206%で資本が強固なことを示したとし、2022年の目標を達成できる状況にあると説明した。
新型コロナ関連の営業利益押し下げは7300万ドルで、前年同期の6億8600万ドルから大幅に減少した。
生命保険部門では保険金支払い請求が増えたものの、損害保険部門でカバーした。損保部門では、新型コロナの行動規制に関連した保険金請求が、新型コロナ関連の請求をカバーして余りあるほど減少したという。
また全ての地域の商業部門で保険料が大幅に上昇。この傾向が年後半も続く見通しを示した。
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