- 2021/08/13 掲載
前場の日経平均は小反発、週末で見送りムード強く一進一退に
前日に通期業績見通しの上方修正を発表したリクルートホールディングスが大幅上昇し、時価総額で10兆円を超えるなど、好決算銘柄を物色する動きは続いている。
12日の米国株式市場はダウ工業株30種とS&P総合500種が、3日連続で終値ベースの最高値を更新。ハイテク大手が上昇を主導した。米新規失業保険申請件数の3週連続での改善も好感された。
米株高を好感してしっかりとなっているものの、週末で新規のポジションが取りにくいため、上値を積極的に追う動きとなっていない。反対に、企業決算が好調で売りポジションも取りにくく、一時的に日経平均がマイナスに転落しても、総じて底堅い展開となった。
東海東京調査センター・シニアストラテジストの中村貴司氏は「好決算が相次ぐ状況から、ただでさえ割安感がある日本株は売り込めなくなっている」と指摘。新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動再開期待の後退で、一時は日本株を外す動きもあったが、「それも完全に一巡したのではないか」と述べた。
TOPIXは0.25%高で午前の取引を終了した。東証1部の売買代金は1兆2252億1900万円。東証33業種では、サービス業、鉄鋼、精密機器などが上昇、空運業、陸運業、繊維業などが値下がりした。
個別では、リクルートホールディングスが急上昇し東証1部の売買代金ランキングで第1位。業績予想を上方修正したJFEホールディングスが買われたほか、トヨタ自動車、ソニーグループなどの主力銘柄もしっかり。半面、ファナックや東芝などが軟化し、東京エレクトロンなど半導体関連株の一角がさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが974銘柄、値下がりが1088銘柄、変わらずが118銘柄だった。
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