- 2021/08/13 掲載
午後3時のドル110円前半、上昇に一服感 米緩和縮小時期に関心
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 110.39/41 1.1735/39 129.56/60
午前9時現在 110.39/41 1.1734/38 129.55/59
NY午後5時 110.38/41 1.1727/31 129.51/55
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ変わらずの110円前半で推移している。前日発表された7月の米卸売物価指数(PPI)が前年比で7.8%と2010年11月以来の高水準となったことで、市場の関心は一段と米連邦準備理事会(FRB)によるテーパリング(量的緩和の段階的縮小)の開始時期に向けられている。
実質的な五・十日にあたるきょうは、仲値付近で輸入の買いが流入し、ドルは110.46円付近まで上昇した。しかし、その後は参加者が極端に減少し、「週末のお盆休みらしい閑散とした市場になった」(アナリスト)という。
市場からは、「先週のクラリダFRB副議長のタカ派的な発言を受けて続いたドル上昇の流れが、いったんピークアウトしたようだ」(国内証券)との見方が聞かれた。
クラリダ副議長は4日、米経済が雇用や物価の目標達成に向け引き続き順調に推移しているとした上で、2023年に利上げを開始できる状況にあるという認識を示した。
現在、市場の最大の関心事は、FRBによるテーパリング開始のタイミングで、そのヒントを得るために、来週、再来週のイベントが早くも注目されている。
FRBのパウエル議長は17日に教育者とのタウンホールミーティングに出席する予定だ。18日には7月27―28日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表される。
8月26―28日には、米ワイオミング州ジャクソンホールで毎年8月に開催される経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)が予定され、FRBがテーパリングの地ならしをするか否かに最大の関心が寄せられている。
「ドル/円は引き続きドル主体の動きになるとみられるが、ジャクソンホールまでは様子見が広がりやすく、小動きにとどまる可能性がある」(外国証券)との指摘があった。
きょうは米国で8月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、ユーロ圏で6月貿易収支(統計局)が公表予定となっている。
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