- 2021/08/16 掲載
シドニー空港、168億ドルの買収案も拒否 さらなる引き上げを期待
今回の提案規模は228億豪ドル(168億1000万米ドル)。シドニー・エアポートは過小評価されていることが理由としており、提案内容の引き上げには前向きに対応するとした。
IFMインベスターズ、クイーンズランド州の年金基金QSuper、米グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズから成るコンソーシアム「シドニー・アビエーション・アライアンス」は今回、1株当たり8.45豪ドルで買収を提案。これは1カ月前に拒否された従来の買収案(1株当たり8.25豪ドル)から2.4%引き上げたものだった。13日終値から見たプレミアムは9%強。
シドニー・エアポートによると、豪最大の年金基金であるオーストラリアンスーパーもコンソーシアムに参加したという。空港については、豪国内勢の持ち分が過半数を占めなければならないとする規制があるため、競合する買収案が出てくることは一層難しくなりそうだ。
シドニー・エアポートは、買収案が「シドニー・エアポートの証券保有者にとっての長期価値を適切に評価する」価格まで引き上げられれば取締役会は前向きに検討すると表明した。
ジェフリーズのアナリストは7月に1株当たり9豪ドル近くが適切な価格だと指摘している。
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