- 2021/08/17 掲載
米国株式市場=S&Pとダウ最高値、ディフェンシブ銘柄が高い
エネルギー、素材、金融といった景気動向に敏感なセクターは、中国の7月鉱工業生産と小売売上高の伸びが大幅に鈍化し、市場予想を下回ったことを受けて軟調となった。
一方、ディフェンシブセクターは堅調。ヘルスケアは1.1%値上がりし、S&Pの主要11セクターで最大の上昇率を記録。公益事業、主要消費財も市場の上げを主導した。
米株市場は一時、マイナス圏に落ち込んでいたものの、S&Pとダウは終値で5営業日連続の最高値更新となった。
チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディー・フレデリック氏は「市場の流動性は潤沢で、企業と個人投資家の双方が大量のキャッシュを保有しており、やや下落するたびに安値拾いの買いが入っている」と語った。
米経済の回復や好調な企業決算、緩和的な金融政策を背景に市場は堅調な地合いを維持している。S&P500は2020年3月に付けた安値から100%持ち直している。
インベスコのチーフグローバルマーケットストラテジスト、クリスティーナ・フーパー氏は「全体的な環境は依然としてリスク資産を支持しており、株式には上向きの引力が働いている」と述べた。
今週は米連邦準備理事会(FRB)の量的緩和策の縮小時期を探る上で、18日に発表される7月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が注目される。また、新型コロナウイルスの感染再拡大による経済への影響が懸念される中、週内に発表される小売り大手の決算にも注目が集まっている。
個別銘柄では電気自動車(EV)大手テスラが4.3%下落。同社の運転支援機能「オートパイロット」 について、米道路交通安全局(NHTSA)が一連の衝突事故を受けて正式な調査を始めたと発表したことが嫌気された。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.75対1の比率で上回った。ナスダックでは2.22対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約85億株。直近20営業日の平均は92億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35625.40 +110.02 +0.31 35490.83 35631.19 35231.87
前営業日終値 35515.38
ナスダック総合 14793.76 -29.14 -0.20 14771.53 14794.68 14610.02
前営業日終値 14822.90
S&P総合500種 4479.71 +11.71 +0.26 4461.65 4480.26 4437.66
前営業日終値 4468.00
ダウ輸送株20種 14986.80 +59.22 +0.40
ダウ公共株15種 944.54 +6.25 +0.67
フィラデルフィア半導体 3322.64 -12.40 -0.37
VIX指数 16.12 +0.67 +4.34
S&P一般消費財 1439.24 -5.46 -0.38
S&P素材 539.69 -2.66 -0.49
S&P工業 890.05 +3.04 +0.34
S&P主要消費財 754.67 +4.76 +0.64
S&P金融 639.24 -1.10 -0.17
S&P不動産 292.43 +0.35 +0.12
S&Pエネルギー 364.35 -6.79 -1.83
S&Pヘルスケア 1574.69 +17.56 +1.13
S&P通信サービス 278.08 +0.68 +0.24
S&P情報技術 2732.56 +11.95 +0.44
S&P公益事業 350.05 +2.26 +0.65
NYSE出来高 7.83億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27670 + 190 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 27660 + 180 大阪比
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