中国鋼鉄工業協会、輸出総量を制限を提案　ＣＯ２排出抑制

［北京　１９日　ロイター］ - 中国鋼鉄工業協会（ＣＩＳＡ）は１９日、鉄鋼の輸出総量を制限し、低品質の鉄鋼製品の出荷を減らすことを提案した。

国内の供給を確保するとともに、二酸化炭素（ＣＯ２）の排出を抑制することが狙い。

ＣＩＳＡは、輸出企業に対し、国内への供給を保証し、エネルギー消費を減らすため「輸出戦略を積極的に調整し、意識的に輸出総量を減らす」よう提案。輸出量と高い国際価格を通じて利益を上げる誘惑を克服し、高品質の製品に専念して通常品質の製品の出荷を削減・中止すべきだとの声明を発表した。

中国政府は、ＣＯ２の排出量を減らすため、今年の粗鋼生産を昨年の水準（１０億６５００万トン）以下にする方針を表明しているが、鉄鋼の国際価格上昇や海外の旺盛な需要を受けて、鉄鋼メーカーは生産を拡大し、輸出を増やしている。

１－７月の鉄鋼輸出は、前年同期比３０．９％増の４３０５万トンだった。