- 2021/08/30 掲載
中国証券監督当局、ファンドの取り締まり強化へ
易氏は中国証券投資基金業協会(AMAC)の会合で、ファンドマネジャーは自らの利益と顧客の利益をより一致させるべきと述べたほか、商品を誇大に宣伝することをやめるよう求めた。
「中国は質の高い資本市場の成長を積極的に推進している。60兆元規模のファンド業界の健全な発展はその重要な一部だ」と語った。
易氏によると、6月末時点で投資信託の規模は23兆5000億元と2016年末から1.6倍に拡大した。同じ期間に証券ファンドは5兆5000億元へ倍増し、プライベートエクイティとベンチャーキャピタルは12兆6000億元と3倍の規模となった。
中国のファンド業界に対する取り締まりを行ったが、依然として弱小業者が多く業界の質の高い成長を阻んでいるとの認識を示し、規制当局はいずれ新たな規則を公表すると明らかにした。
易氏は一部のファンドマネジャーが顧客の資金を不正に流用していると指摘した。また「ファンドが利益を上げても投資家は利益を得られないことがある」と述べ、ファンドマネジャーに顧客のニーズと利益を最優先すべきとした。
手数料を稼ぐために投資家に既存のファンドを解約させ、新たに立ち上げたファンドに乗り換えさせている問題に取り組むことも求めた。
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