- 2021/08/31 掲載
米国株式市場=S&Pとナスダック最高値、FRB議長のハト派姿勢受け
S&Pは過去5営業日中4営業日、ナスダックは6営業日中5営業日にわたり終値での最高値を更新している。下落した日は、米年次経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエルFRB議長の講演を巡る懸念が圧迫要因となっていた。
しかし、パウエル議長は講演で、堅調な米景気回復を確認するとともにテーパリング(量的緩和の縮小)について慎重な姿勢を示した。
OANDAの米州担当シニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「おそらく11月まで大規模な景気支援が続くことが明らかになった」と述べた。
また「テーパリングは年内に開始されないのではないかという見方もあるが、誰もが同意できるのは、パウエル議長が利上げを急がないことを示唆し、テーパリングと利上げのタイミングを切り離しているということだ」と指摘した。
こうした状況から低金利の恩恵が期待できる大型テクノロジー株に買いが入った。
アップルが3%上昇し、過去最高値を記録したほか、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、グーグル親会社アルファベットが0.4─2.1%高となり、ナスダックを押し上げた。
S&Pは月間ベースの連騰が2018年以来の最長を記録する見通しとなっている。
S&Pは季節的に軟調となる8月に3%上昇しており、ウェルズ・ファーゴのアナリストは先週、同指数が年末までにさらに8%上昇するとの見通しを示した。
ハリケーン「アイダ」による長期的な影響を巡る懸念からエネルギー株は1.2%下落した。債券利回りの低下を受け、金融株も売られた。
オンライン決済サービスのペイパル・ホールディングスは3.6%上昇。米国内向け株式取引プラットフォームに関心を示しているとのCNBCの報道が材料となった。この報道を受け、ネット証券のロビンフッド・マーケッツは6.9%値下がりした。
米取引所の合算出来高は87億7000万株。直近20営業日の平均は89億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 35399.84 -55.96 -0.16 35471.80 35510.71 35374.46
前営業日終値 35455.80
ナスダック総合 15265.89 +136.39 +0.90 15165.94 15288.08 15165.12
前営業日終値 15129.50
S&P総合500種 4528.79 +19.42 +0.43 4513.76 4537.36 4513.76
前営業日終値 4509.37
ダウ輸送株20種 14836.00 -69.00 -0.46
ダウ公共株15種 935.16 +2.91 +0.31
フィラデルフィア半導体 3446.44 +9.99 +0.29
VIX指数 16.19 -0.20 -1.22
S&P一般消費財 1462.61 +13.33 +0.92
S&P素材 538.21 -0.96 -0.18
S&P工業 884.13 -1.38 -0.16
S&P主要消費財 746.86 +3.97 +0.53
S&P金融 637.82 -9.49 -1.47
S&P不動産 296.05 +3.38 +1.15
S&Pエネルギー 364.92 -4.29 -1.16
S&Pヘルスケア 1575.60 +9.54 +0.61
S&P通信サービス 286.17 +2.11 +0.74
S&P情報技術 2801.93 +30.20 +1.09
S&P公益事業 347.19 +0.61 +0.18
NYSE出来高 7.33億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27695 - 45 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 27695 - 45 大阪比
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