- 2021/08/31 掲載
DX、現場浸透に課題=会社方針伝わらず―IT企業調査
デジタルトランスフォーメーション(DX)に関する会社の方針が中間管理職に伝わらない―。大企業の経営層と管理職を対象にIT企業が実施したアンケート調査で、テクノロジーを活用して事業変革を目指す経営陣の考えが現場に浸透しにくい傾向が明らかになった。
調査したドリーム・アーツ(東京)によると、「経営陣からのDX方針が明確に出ているか」との質問に「そう思う」と回答した割合は、役員クラスが51%と半数を占めた一方、管理職(部長)は44%、中間管理職(係長、課長、次長)は31%止まり。現場に近づくほど会社方針が認識されていなかった。
一方、DXとデジタル化の違いを「説明できない」「どちらかというと説明できない」と答えた中間管理職は80%に上り、管理職(64%)、役員クラス(61%)に比べて高い。DX化で乗り遅れまいと情報収集にも前向きな上層部の危機感が共有されているとは言い難く、ドリーム・アーツの山本孝昭社長は「経営と現場をつなぐ中間管理職が戸惑っている」と分析する。
調査は、7月30日から8月2日にインターネットで実施。従業員1000人以上の大企業に勤める1000人から有効回答を得た。
【時事通信社】
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