- 2021/08/31 掲載
午後3時のドルは小幅安109円後半、米金利停滞で上値重い
ドルがじり安となる一方、ユーロは買い戻され、ユーロ/ドルは約3週間ぶりの高水準となった。
米10年債利回りは現在1.28%付近での推移。楽天証券・FXディーリング部、荒地潤氏は、米10年債利回りがなかなか1.3%台で定着せずドルの上値を抑える要因になっており「もし(米10年債利回りが)1.3%台で推移すれば、ドルの110円台定着も期待できるのではないか」とみている。
また、きょうは月末に当たるため、国内輸出企業のドル売りなど「実需のフローもみられた」(国内銀行)という。
主要6通貨に対するドル指数は92.49付近と、2週間ぶりの低水準となった。
一方、ドル安が進む裏でユーロを買い戻す動きが活発になった。ユーロ/ドルは一時1.1828ドルと8月6日以来の高値を付けた。
ユーロは対円でも強く、一時129.93円の高値と同じく6日以来の高水準となった。
ユーロが買い戻されている背景として、ドイツの選挙が影響しているとの声もあった。同国では9月26日に連邦議会選挙(総選挙)を控えており、世論調査では中道左派の社会民主党(SPD)が支持率を伸ばしている。
楽天証券・荒地氏は「SPDはメルケル首相の与党よりも財政拡大に積極的とされているため、期待先行でユーロが買い戻されている可能性もある」と指摘している。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 109.80/82 1.1825/29 129.86/90
午前9時現在 109.94/96 1.1794/98 129.68/72
NY午後5時 109.92/93 1.1795/99 129.65/69
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