- 2021/09/01 掲載
中国恒大集団、デフォルトを警告 上半期利益は倍増
中国の不動産開発企業で売上高2位の恒大集団は証券取引所に提出した書類で、プロジェクト開発のスケジュール調整や、「精力的な」販売促進、借り入れの更新または延長、持ち株や資産の売却、恒大集団や傘下部門への新たな投資家を呼び込むと説明した。
その上で、書類で「こうした対策の導入に失敗した場合、流動性が悪化し債務不履行や訴訟につながる可能性がある」と表明した。対策を効果的に実施された場合、向こう12カ月間の金融債務に充てる運営資金は十分あるとした。
恒大集団は多くの融資者や供給業者への支払いに必要となる資金を早急に調達しようとしている。規制当局や金融市場関係者は、恒大集団のいかなる危機も中国の銀行システムに波紋が広がる可能性があると懸念している。
業界関係者は、今やさまざまなレベルの当局が恒大集団のハードランディング(硬着陸)を回避するため介入する兆しが見られていると話す。恒大集団が崩壊した場合の「社会的打撃」が懸念されているという。
恒大集団の上半期の純利益は前年同期比120%増の144億元だった。一方、非支配株主持分を含めた利益は前年同期比29%減の105億元となり、不動産部門と電気自動車部門の損失が足を引っ張った。
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