- 2021/09/01 掲載
NY市場サマリー(31日)ドル指数3週間ぶり安値、株式小幅安
この日発表の経済指標では、米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズの6月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(主要20都市)が前年比19.1%上昇し、過去最高の伸びを記録。これを受け、ドルは下げ幅を縮小した。
ただその後に発表されたコンファレンス・ボード(CB)の8月の米消費者信頼感指数が113.8と、2月以来の低水準となったことで、ドルは再び下向いた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは0.49%高の4万7235.84ドル。イーサは4.95%高の3386.14ドル。一時は3475ドルと、5月18日以来の高値を付けた。8月全体では30%以上上昇。1カ月の上昇率としては4月以来の大きさになる見通し。
<債券> 月末のリバランスを背景に米債利回りが上昇し、イールドカーブ(利回り曲線)はスティープ化した。
指標10年債利回りは一時1.314%まで上昇。終盤は2.5ベーシスポイント(bp)上昇の1.3088%となった。
ジャニー・キャピタル・マネジメントのチーフ債券ストラテジスト、ガイ・レバス氏は、序盤には月末のポートフォリオ・リバランスに伴う買いが入ったが、それが一巡すると反動で利回りが上昇。その後、午後にはファンドからの買いが観測されたという。
また、コンファレンス・ボード(CB)が31日に発表した8月の米消費者信頼感指数は113.8と、前月の125.1(下方改定)から低下し、2月以来の低水準となったことも序盤の利回り低下要因となった。
2年債と10年債の利回り差は2.65bp拡大し110bp。5年債と30年債の利回り差も約2bp拡大し114.60bpとなった。
<株式> 小幅安で取引を終了。一方、月間では底堅い動きとなった。
主要株価3指数はいずれも今月後半に史上最高値を付けていたが、この日はテクノロジー株の下げが重しとなった。
月間ではS&P総合500種が2.9%高。7カ月連続で上昇した。ダウ工業株30種は1.2%高、ナスダック総合は4%高となった。
こうした底堅いパフォーマンスは、米連邦準備理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の縮小)に向けたハト派姿勢を背景にした投資家の市場への信頼感を反映している。
テクノロジー株は低金利環境の恩恵を受けるとの期待からここ数日買われていたが、この日はさえないパフォーマンスとなった。
前日に史上最高値を付けたアップルは0.8%下落した。ビデオ会議サービスのズーム・ビデオ・コミュニケーションズは16.7%安。需要が予想以上に鈍化していると警告したことが嫌気された。
<金先物> 対ユーロでのドル安を背景に買われ、反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比5.90ドル(0.33%)高の1オンス=1818.10ドル。
<米原油先物> エネルギー需要見通しに慎重な見方が広がり、3営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WTIの中心限月10月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.71ドル(1.03%)安の1バレル=68.50ドル。11月物は0.67ドル安の68.26ドルだった。
*内容を追加して再送します。
ドル/円 NY終値 110.02/110.05
始値 109.93
高値 110.07
安値 109.60
ユーロ/ドル NY終値 1.1807/1.1811
始値 1.1832
高値 1.1847
安値 1.1797
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 101*20.50 1.9276%
前営業日終値 102*09.50 1.8990%
10年債(指標銘柄) 17時05分 99*15.00 1.3071%
前営業日終値 99*22.00 1.2840%
5年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.00 0.7755%
前営業日終値 99*28.75 0.7710%
2年債(指標銘柄) 16時55分 99*26.50 0.2113%
前営業日終値 99*27.00 0.2030%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 35360.73 -39.11 -0.11
前営業日終値 35399.84
ナスダック総合 15259.24 -6.66 -0.04
前営業日終値 15265.89
S&P総合500種 4522.68 -6.11 -0.13
前営業日終値 4528.79
COMEX金 12月限 1818.1 +5.9
前営業日終値 1812.2
COMEX銀 12月限 2400.6 ‐0.0
前営業日終値 2400.6
北海ブレント 10月限 72.99 ‐0.42
前営業日終値 73.41
米WTI先物 10月限 68.50 ‐0.71
前営業日終値 69.21
CRB商品指数 218.1659 ‐1.3547
前営業日終値 219.5206
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