- 2021/09/20 掲載
EXCLUSIVE-米、タカタ製エアバッグ巡り3000万台の調査開始=政府文書
調査は2001─19年までのモデルイヤーの車両を対象に17日に開始された。まだ発表されていないが、自動車メーカーには通知が行われた。
調査対象車のメーカーはホンダ、フォード・モーター、トヨタ自動車、ゼネラル・モーターズ(GM)、日産自動車、SUBARU、テスラ、フェラーリ、マツダ、ダイムラー、BMW、 クライスラー(現在はステランティスの一部)、ポルシェ、ジャガー・ランドローバー, ジャガー・ランドローバー(タタ・モーターズ傘下)など約20社に上る。
NHTSAは20日に発表する見通し。19日時点で自動車メーカーはコメントを控えたか、コメント要請に応じていない。NHTSAはコメントを控えた。
文書によると、調査対象の3000万台には、製造時に採用されたインフレーターを搭載している車両と、過去のリコール(無料の回収・修理)で使用されたインフレーターを搭載している車両の双方が含まれている。
タカタ製エアバッグのインフレーターは、展開時にまれに破裂して金属片が飛散する不具合が発生している。過去10年間で米国では6700万個超、世界では1億個超がリコールされており、自動車の安全に関連したリコールでは史上最大規模となっている。
タカタ製エアバッグの欠陥を巡っては、米国での19人を含め世界で少なくとも28人が死亡しているほか、400人以上が負傷している。
今回の調査の対象車両には乾燥剤を使用したインフレーターが搭載されている。文書によると、乾燥剤入りインフレーターを搭載した車両で破裂は報告されていない。
NHTSAは文書の冒頭で、「安全性リスクは確認されていないが、リコールされていない乾燥剤入りインフレーターの将来的なリスクを評価するためには、さらなる調査が必要だ」としている。
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