- 2021/09/22 掲載
米国株式市場=ほぼ横ばい、FOMCに注目
不安定な値動きとなる中、ダウ工業株30種とS&P総合500種は引けにかけて値を削り、マイナス圏で終了。ナスダック総合は小幅高で取引を終えた。
ウォルト・ディズニーが4.2%下落し、S&Pやダウの重しとなった。ボブ・チャペック最高経営責任者(CEO)は、新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大によって制作に一部遅れが生じていると明らかにした。
デルタ株による経済への影響を巡る懸念に加え、中国恒大集団の問題も投資家の不安材料になっている。
ウェドブッシュ証券の株式トレーディング担当マネジング・ディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「ここ1年以上の大半において投資家は値下がり局面で買いを入れる用意ができていた」と指摘。「ただ、不安は払しょくされていない。恒大を巡る状況は引き続き世界の市場を覆う暗雲となっている。明日の米連邦準備理事会(FRB)の発表を巡る不透明感も加わり、積極的な買いは控えられている」と語った。
市場は22日まで開かれるFOMCの結果待ちとなっている。テーパリング(量的緩和の縮小)の開始時期について手掛かりが示される可能性があるほか、投資家が利上げ時期についても警戒する中、最新の経済見通しやFOMCメンバーの政策金利見通しの分布(ドットチャート)も公表される。
セクター別ではS&P500工業指数が下げを主導した。
終盤にはアメリカン航空とジェットブルー航空が売られ、それぞれ2.8%安と4.8%安で終了。米政府と複数の州が反トラスト法違反で両社を提訴したことが分かった。
S&P500は今年に入ってサポートラインとなっていた50日移動平均線を下回る水準で推移した。アナリストの間では、同指数が200日移動平均線を割り込む可能性もあるとの見方が出ている。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.32対1の比率で上回った。ナスダックでは1.35対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は97億3000万株。直近20営業日の平均は99億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33919.84 -50.63 -0.15 34025.61 34313.88 33914.02
前営業日終値 33970.47
ナスダック総合 14746.40 +32.50 +0.22 14803.36 14847.03 14696.47
前営業日終値 14713.90
S&P総合500種 4354.19 -3.54 -0.08 4374.45 4394.87 4347.96
前営業日終値 4357.73
ダウ輸送株20種 14067.97 -28.10 -0.20
ダウ公共株15種 898.49 -3.05 -0.34
フィラデルフィア半導体 3345.03 +6.79 +0.20
VIX指数 24.36 -1.35 -5.25
S&P一般消費財 1436.09 +1.19 +0.08
S&P素材 497.97 -0.89 -0.18
S&P工業 830.60 -5.87 -0.70
S&P主要消費財 729.61 -0.80 -0.11
S&P金融 607.93 -0.88 -0.14
S&P不動産 289.83 -0.14 -0.05
S&Pエネルギー 359.34 +1.34 +0.37
S&Pヘルスケア 1532.87 +2.22 +0.14
S&P通信サービス 273.71 -0.92 -0.34
S&P情報技術 2677.79 +0.85 +0.03
S&P公益事業 333.62 -0.80 -0.24
NYSE出来高 9.56億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 29845 + 85 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 29780 + 20 大阪比
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