- 2021/09/27 掲載
LNG先物、試験上場申請=電力の本上場も―東京商品取引所
日本取引所グループ(JPX)傘下の東京商品取引所は27日、液化天然ガス(LNG)先物について、3年間の期間限定で取引する「試験上場」の認可を経済産業省に申請した。LNG先物は海外市場では取引されているが、認可されれば国内で初の上場となる。同日午後に発表する。
また東商取は、既に試験上場している電力先物に関しても、常設市場にする本上場を申請した。
今年1月には、寒波やLNGの在庫不足により電力の調達価格が高騰し、新電力が経営破綻に追い込まれるなど、影響が広がった。東商取は二つの先物取引により、発電燃料であるLNGの仕入れ価格と電力販売価格の双方の変動リスクを回避できるようにする。
東商取は、電力先物では参加者を法人に限っているが、LNG先物は個人も取引可能にする方針だ。2022年4月にも試験上場したい考え。
一方、電力先物は19年9月、3年の期間限定で取引が始まった。今年1月の電力価格高騰は沈静化したものの、その後も新電力などの取引参加で出来高が拡大。東商取は試験上場期間の終了を待たず、早期の本上場を目指すことにした。
【時事通信社】 〔写真説明〕日本取引所グループ(JPX)のロゴマーク
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