• 2021/09/27 掲載

輸出・生産の鈍化は「一時的」、増加基調は継続=黒田日銀総裁

ロイター

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[東京 27日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は27日、大阪経済4団体共催の懇談会であいさつし、今後の日本経済は堅調な企業部門が支えている間に個人消費も回復に転じることで、全体で好循環が強まっていくかどうかがポイントになると述べた。部品の供給制約が影響して目先の輸出や生産は鈍化が予想されるが、そうした動きは「一時的」であり、やや長い目でみれば挽回生産や在庫復元の動きにも支えられて増加基調は続くと述べた。

黒田総裁は、日本経済の足取りが重くなっているのは事実だが、海外経済の回復を起点として企業部門に前向きの循環メカニズムが働いていることから「持ち直しのメカニズムは途切れていない」と述べた。

先行きは、当面、個人消費の足踏み状態が続くとみられるものの、その後は、感染症の影響が徐々に和らいでいくもとで、経済の回復傾向は明確になっていくというのがメインシナリオだと語った。堅調な企業部門が支えている間に、個人消費が回復に転じることで、経済全体で好循環が強まっていくかがポイントだと述べた。

今後の個人消費については、ワクチン接種証明書や陰性証明書の活用などで、感染抑制と消費活動の両立をいかに進めていくかが課題となる、と指摘。ペントアップ需要に支えられ、回復に転じる可能性が高いが、タイミングやペースは今後の感染動向に大きく左右されるとした。

製造業では、グローバルな半導体不足が供給面の制約となっているほか、東南アジアのコロナ感染拡大による工場閉鎖などで、部品調達が滞っている。輸出や生産の増勢は鈍化が予想されるものの、今後も増加基調は続くと指摘。企業部門で働いている収益から設備投資への前向きの循環も維持されると述べた。

(杉山健太郎)

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