米債務上限引き上げなければ「回復不能の害」、財務長官が改めて警告

［３０日　ロイター］ - イエレン米財務長官は３０日、議会が連邦政府の債務上限を引き上げなければ取り返しのつかない害が及ぶと改めて警告した。

イエレン氏はこれまでに、債務上限が引き上げられなければ１０月１８日頃に政府資金が枯渇すると指摘。この日、下院金融サービス委員会で、財務省は同日以降、全ての支払いができなくなる状況に陥ると述べた。

その上で、上限が引き上げられなければ「金融危機に陥り、リセッション（景気後退）が引き起こされる」とし、「借り入れを行う全ての人が、高金利という長期的な影響にさらされる」と警告した。

連邦準備理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長は、債務上限が引き上げられなかった場合の影響を食い止めるためにＦＲＢができることは限られていると指摘。「ＦＲＢやその他の機関が、こうした事態に対応して 米国民を守ると誰も予期してはならない」と述べた。