- 2021/10/01 掲載
大企業景況感、5期連続改善=製造業、回復ペースは鈍化―日銀短観
日銀が1日発表した9月の全国企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業製造業でプラス18となり、前回6月調査から4ポイント上昇した。改善は5四半期連続。大企業非製造業もプラス2と5期連続で上昇した。ただ、改善ペースは鈍化しており、製造業がけん引してきた回復は足踏み傾向にある。
DIは業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」を引いて算出する。今回の調査は、東京都などに新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が発令されていた8月26日~9月30日に実施された。
大企業製造業は、引き続き旺盛な国内外でのIT関連需要がけん引。紙・パルプが15ポイント上昇のプラス19、電気機械が2ポイント上昇のプラス30と伸長した。一方、自動車はマイナス7と前回のプラス3から大きく悪化。2020年12月以来の低い水準で、半導体不足や東南アジアでの新型コロナ感染拡大に伴う部品調達難が響いた。
【時事通信社】
PR
PR
PR