- 2021/10/05 掲載
「フレッシュな内閣」=所得倍増に期待―経済界から歓迎の声
岸田文雄新政権が4日発足した。若手や初入閣の閣僚が多いことや女性3人の入閣を受け、経済界では「非常にフレッシュで生きのいい内閣」(十倉雅和経団連会長)「多様性を強く意識した布陣」(桜田謙悟経済同友会代表幹事)と期待の声が上がった。政策面でも「『令和版所得倍増』計画に期待したい」(中田誠司大和証券グループ本社社長)と歓迎ムードが広がっている。
新政権では、引き続き新型コロナウイルス感染症対策が最重要課題となる。アサヒグループホールディングスの勝木敦志社長は「電子的ワクチン接種証明の活用を早期に実現させ、酒類提供の緩和を進めてほしい」とリバウンド消費に向けた政府のかじ取りを要請。日本商工会議所の三村明夫会頭は、コロナ収束の見通しが立つまで「困窮する事業者への重点的な支援の拡充」を求めた。
コロナ禍で鮮明になったデジタル化の遅れについては、「デジタル庁を徹底活用し、行政サービスの改善を迅速に進めていただきたい」(川辺健太郎日本IT団体連盟会長)と注文が付いた。
日本経済の今後の方向性でカギを握るのが「構造改革と成長戦略をどのように打ち出していくか」(奥田健太郎野村ホールディングス・グループ最高経営責任者)という点だ。三菱UFJフィナンシャル・グループの亀沢宏規社長は、岸田氏の打ち出す「日本型資本主義」と成長戦略に期待感を示した。
【時事通信社】
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