- 2021/10/05 掲載
米自動車業界、25年まで電池不足続く見通し=韓国SK
SKイノベーションのキム・ジュン最高経営責任者(CEO)と同社から分社化されたバッテリー会社SKオンのジ・ドンソブCEOが、ロイターに語った。
キム氏は「現在の米国の電池生産能力は、需要を満たすにはかなり不足している。需要に見合う工場の建設には30カ月のリードタイムが必要で、少なくとも2025年までは電池不足が続くとみている」と述べ、工場の建設地選びや建設作業、製品の試験など、電池セルを米国内で供給するまでに要する時間に言及した。
一方、中国では電池の供給過剰が見込まれ、欧州では需要に見合った供給が予想されるとした。
フォードとSKオンはそれぞれ44億5000万ドルを投資して米国に3つの新工場を建設する計画で、25年の生産開始を予定している。
SKは、米国で最大規模となるこれらの工場建設計画により、2700万台分に相当する1600ギガワット時の受注残を持つことになるとしている。
SKはまた、低価格車など特定の用途向けにリン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を開発することを検討しているという。
SKオンのジ氏は「自動車メーカーからLFP技術への関心が寄せられている」と語った。
LFPは走行可能距離が比較的短いものの、コスト面や熱安定性において優位性がある。
米電気自動車(EV)大手テスラが採用し、中国の電池メーカーの主力技術となっているが、フォードなども同技術への多角化を進めている。
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