22年のギリシャＧＤＰ予想は4.5％増　想定以上の回復力で

［アテネ　４日　ロイター］ - ギリシャ政府は４日に提出した予算案で、来年の同国国内総生産（ＧＤＰ）伸び率が４．５％になるとの見通しを示した。観光部門の改善、落ち込んでいた需要の回復、政府の支援策で強い回復が見られることが支えになるという。

政府は最近、今年のＧＤＰ伸び率予想を５．９％から６．１％に上方修正した。

スタイクラス財務相は「経済は既に、この１年間で失われたＧＤＰの３分の２以上を取り戻した。だが、今年上半期の経済活動は、まだ制限されていた」と述べた。

格付け会社フィッチは１日、上半期の経済が予想より好調だったことから、今年のＧＤＰ伸び率予想を６．０％に上方修正した。

同国のＧＤＰは昨年、新型コロナウイルス感染流行で８．２％減少した後、今年第２・四半期に盛り返し、前年比・年率換算で予想を上回る１６．２％増となった。消費支出と投資に勢いが戻った。