米債務上限引き上げ「重要」、プラチナコイン支持せず＝財務長官

［５日　ロイター］ - イエレン米財務長官は５日、米国の債務不履行を回避する期日とみなす１８日前の連邦債務上限引き上げは「極めて重要」という認識を改めて示した。ＣＮＢＣとのインタビューで語った。

さらに、財務省が１兆ドルのプラチナコイン（法定通貨）を発行することで債務上限危機を乗り越える考えに対し「反対」を表明。「真剣に検討すべきとは考えない。巧みなからくりに過ぎない」とし、「議会が国債発行によって埋めることを望まない赤字をカバーするために、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）にお金の発行を求めるのと同じだ」と語った。

また、「財政調整措置（リコンシリエーション）」という議会手続きを通じ野党共和党の支持なしに債務上限引き上げの実現を支持するかという質問に対しては、債務上限引き上げの「実現を支持する」と応じた。

パウエルＦＲＢ議長の続投を支持するかどうかを巡っては「バイデン大統領の決定次第で、大統領はまだ決定していない」と語った。コロナ禍に伴う景気後退（リセッション）からの回復支援でＦＲＢが正しい判断を下すと信頼しているとも述べた。

ブルームバーグは８月、イエレン長官がホワイトハウス高官に対し、パウエル議長の再任を支持すると伝えたと報じていた。