- 2021/10/21 掲載
テーパリング条件満たす、利上げ「時期尚早」=クォールズFRB理事
クォールズ理事は講演原稿で「雇用と物価安定の二大責務の達成に向けFRBがさらなる著しい進展を遂げたことは明白で、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリングに着手し、来年半ばまでに完了する決定を支持する」と言明した。
年内および来年の米経済成長は堅調に推移する見通しとした上で、労働力需要は引き続き供給を大きく上回り、賃金に上昇圧力を掛けているほか、サプライチェーン(供給網)のボトルネックが生産と流通を混乱させ、物価を押し上げているとの考えを示した。
こうした要因によって、インフレ率はFRBの目標を超え上昇しているものの、来年には鈍化する公算が高いと指摘。FRBがインフレへの対処で後手に回っているわけではないとし、「一時的に中断されている供給と整合させるために現時点で需要を制限することは時期尚早だろう」と述べた。
さらに、FRBは引き続き労働市場の回復に一段の時間をかける政策に忍耐強い姿勢を維持できるとし、インフレが来年も高止まりするようであれば、「FRBの有する政策手段によって、目標の2%に低下させることは可能と確信している」とした。
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