- 2021/11/22 掲載
テレコム・イタリア株急騰、米KKRが120億ドルで買収提示
同社は21日、米投資会社KKRから108億ユーロ(120億ドル)での買収を提示されていると明らかにした。KKRはTIMを非公開化する方針という。
株価の急騰を受け、TIM株は売買停止となった。
買収提案は拘束力がなく、イタリア政府の支持が得られることを条件にしている。4週間にわたるデューデリジェンス(資産査定)の結果も踏まえる。
KKRが提示した買収額は1株当たり0.505ユーロで、19日のTIM株価終値に45.7%のプレミアムを乗せた水準。
筆頭株主の仏ビベンディは、TIM株の24%を1株当たり平均1.07ユーロで取得しており、計画通りに買収が実現すれば多額の損失を被ることになる。
関係筋によると、ビベンディはKKRの買収提案がTIMの企業価値を適切に評価していないと認識。TIMの取締役会は買収提案に対する見解を明らかにしていない。
HSBCはリポートで「正式な買収提案に至る道筋は明確ではない可能性があり、迅速に事が進まない可能性もあるが、買収計画は明快で信頼が置けるものだ。利害関係者からの反応があるだろう」とし、TIM株の投資判断を「バイ」に引き上げた。
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