- 2021/11/23 掲載
パウエル氏、インフレの「エンデミック」化回避を=米財務長官
同長官はCNBCで、パウエル氏の再任指名とブレイナード理事の副議長指名は議会から幅広い支持を得られるだろうと指摘。両氏には最大雇用と物価安定の維持というFRBの2つの責務(デュアルマンデート)のバランスを取るために「適切な判断を下す」能力があると確信しているとした。
また「われわれはインフレを強く懸念する必要がある。大半の米国人が食料を買いに行ったり、自動車にガソリンを入れたりする際にインフレを目の当たりにし懐具合を確認しており、懸念すべき水準に達している」と言及。需給の不均衡と経済的なボトルネックがインフレ要因であり、解消する必要があるとした上で、インフレが「エンデミックにならないように、FRBは長期的に重要な役割を果たさなければならず、そのためにパウエル氏は頼りになる」とした。
米経済は現在、堅調に成長しており、来年も継続するだろうが、失業率の低下や家計の貯蓄増大などを考慮して金融政策による支援がどの程度必要なのかを判断するのはFRBだと強調。市場を見る限り、インフレが米経済で長期的に持続したりエンデミックになったりすることはないとの確信が得られるとした。
さらに気候変動は「金融機関に大きなリスクをもたらす」ことから、FRBがストレステスト(健全性審査)の一環として気候変動の分析を盛り込む準備を整えていると明かした。
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