- 2021/11/30 掲載
午後3時のドルは113円前半で軟調、ワクチンの有効性巡る報道でリスクオフに
フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、米モデルナのバンセル最高経営責任者(CEO)はコロナワクチンについて、新たな変異株「オミクロン」への効果はデルタ株と比べて低下する可能性があると指摘した。
この報道を受け外為市場ではリスクオフムードが広がり、ドル/円はじりじりと下値を探る展開となり、午後3時過ぎには一時112.98円まで下落した。オミクロン株については、今後2週間程度でワクチンの有効性や重症化リスクなどが明らかになるとされており、SMBC信託銀行の投資調査部マーケットアナリスト、合澤史登氏は「詳細がわかるまでは、足元の動きのように報道に左右されやすい不安定な相場が続きそうだ」とみている。
合澤氏は、感染拡大を受け各国でロックダウン(都市封鎖)が行われるかどうかにも注目している。ただ「(ロックダウンの)期間がそれほど長くなければ経済への悪影響は最小限にとどまり、そこまで警戒感が続く状況にはならないのではないか」とも指摘している。
オミクロン株の出現を受けて「各国でインフレがさらに長期化するかや、米連邦準備理事会(FRB)の利上げの時期などが読めなくなっている」(国内銀行)との声もあり、目先のドル/円は方向感の出にくい展開が続く可能性が高いとみられている。
クロス円では円高傾向が強まっており、豪ドル/円は80.25円付近、英ポンド/円は150.57円付近で推移している。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 113.07/09 1.1310/14 127.89/93
午前9時現在 113.79/81 1.1290/94 128.49/53
NY午後5時 113.52/54 1.1291/94 128.19/23
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