- 2021/12/09 掲載
午前の日経平均は小反落、前日までの大幅上昇に警戒感
8日米国株式市場は続伸となった。米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンについて、3回の接種を行うことで新たな変異株「オミクロン株」に対しても高い効果があることが確認されたと発表。これが好感される格好となった。
ただ、日本株は朝方から上下いずれも大きく振れることはなく、日経平均は前日比小幅安の水準で一進一退。テクニカル面で時価水準よりやや上値に位置する200日移動平均線が意識され、戻り売りが出やすいという。さらに、明日のメジャーSQ(特別清算指数)の算出や、来週にはFOMCを控えるため、売り買いともに新たなポジションが取りにくいとの指摘もある。
市場では「オミクロン株に関して好材料が出たものの、直近で日経平均が急な戻りを演じたことや、FOMC控えとあって、大きく動きにくい」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.33%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆0814億2000万円と細っている。東証33業種では、金属製品、繊維業、機械が下落し、空運業、ゴム製品などが上昇した。
個別では、ソニーグループなど主力銘柄にさえない銘柄が目立ち、商船三井など海運株も軟調だが、レーザーテックなど半導体関連株の一角が小じっかりだった。
東証1部の騰落数は、値上がりが657銘柄、値下がりが1398銘柄、変わらずが128銘柄だった。
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