- 2021/12/28 掲載
新生銀、「スタンダード市場」に=TOBで流通株減少―東証再編
東証1部上場の新生銀行が、東証による来年4月の市場再編に伴う移行先市場を中堅企業向けの「スタンダード市場」とする方向で調整に入ったことが28日、分かった。インターネット金融大手SBIホールディングスによるTOB(株式公開買い付け)で流通株が減少し、最上位「プライム市場」の上場基準を満たせなくなったため。将来的に非上場化も焦点となる中、まずはスタンダード市場で企業価値の向上を図る。
SBIは今月10日まで実施したTOBの結果、新生銀株の保有比率を48%近くに高め、同行を連結子会社化。預金保険機構などを通じた国の保有分と合わせると約7割となり、市場で売買できる新生銀株は大きく減少した。
この結果、新生銀はプライムの上場基準である「流通株比率35%以上」を足元で満たせなくなった。スタンダードの基準「25%以上」も下回る可能性があるが、今後の流通株比率向上などを盛り込んだ「適合計画書」を東証に提出し、スタンダード市場に移ることを検討しているとみられる。
【時事通信社】 〔写真説明〕新生銀行のロゴマーク
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