- 2021/12/28 掲載
中国・世茂集団の主要子会社、当面の社債償還には自己資金を充当
1─11月の売上高が282億元で、通年の売上目標である380億元(59億6000万ドル)の達成は困難との認識も示した。27日に投資家向け開示資料で明らかにした。
世茂を巡っては今月、資産売却や物件契約のキャンセルに関する懸念に加え、資金調達リスクの増大を理由に格付け会社が格下げしたことが引き金となり、株式・債券価格が急落した。
また、上海世茂は今回の発表に先立ち、不動産管理事業を姉妹会社の世茂服務に17億元(2億6700万ドル)で売却したと発表。さらなる不安が引き起こされた。一部アナリストは売却価格が市場平均よりも高いと指摘した。
同社は27日の提出資料で、今回の売却の目的は商業施設の開発・運営で、債務返済ではないとしている。
これとは別に、グループの不動産管理部門である世茂服務は24日に提出した資料の中で、安定した事業運営を行っており、今後6カ月間に親会社との間で大規模な資産の処分や買収を行う予定はないとしている。
香港に上場している世茂集団と世茂服務の株価は28日、2%超上昇。上海世茂は2%下落した。
世茂集団は11月、投資家に対し、全国的な信用収縮により今年の売上高は2900億元程度になるだろうと表明。価格が良ければ商業・ホテル資産の売却を検討するとしていた。
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