- 2022/01/04 掲載
午後3時のドルは115円後半で堅調、5年ぶり高値 米金利上昇が支え
午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(115.32/34円)に比べてドル高/円安の115.74/76円で推移。米金利の上昇や株高を背景に、ドル買い・円売りが加速し、ドル/円相場は50銭程度円安が進んだ。一時115.81円の高値を付け、2017年1月以来の高水準となった。
時間外取引で米10年債利回りは足元、1.62%台後半で推移。長期金利のほか米2年債利回り、米5年債利回りも高水準で推移し、ドル高をサポートした。
野村証券のチーフ為替ストラテジスト・後藤祐二朗氏は、年末年始は例年、国内は正月休みで休暇が長く流動性が低下する中、円高リスクを警戒する姿勢が強いと指摘。だが、「年末年始を無難に通過し、今朝もドルが115円台を維持していたことで、ドル買い・円売りが進行しやすくなった」との見方を示した。
また、「115.50円ちょうどではドルの利益確定売りのオーダーが多く入っているものの、きょうまで休みの国内企業も多く決済はされていない」(国内銀行)との指摘もあり、115円半ばを超えても利益確定売りが優勢とならず、ドル上昇に弾みがついたという。
目先のドル/円は上昇基調が続くとの予想が多く聞かれたが、三井住友ⅮSアセットマネジメントのチーフマーケットストラテジスト・市川雅浩氏は「米国の年内3回の利上げは既に織り込まれているため、ドル上昇のペースはかなり緩やかになるだろう」との見方を示す。ドルが116、117円程度まで上昇する可能性はあるが、120円台までドル高が進むような展開にはなりづらい、との意見が聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 115.74/76 1.1303/07 130.83/87
午前9時現在 115.32/34 1.1300/04 130.32/36
NY午後5時 115.32/34 1.1294/98 130.27/31
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