- 2022/01/31 掲載
クレディ・スイス、現金ボーナス拡大へ 人材獲得・維持策の一環
ロイターが確認したメモによると、シニアバンカーが受け取る短期ボーナスの現金部分を増やし、1年後に付与される株式で受け取る額を減らすという。
金融業界全体では、2021年はトレーディングやディールメーキングが活発化したため、バンカーの報酬が急増し、各社は成績優秀者の獲得と維持が難しくなっている。
ドイツ銀行は27日、投資銀行部門の報酬が第4・四半期に30%増加したと明らかにした。
一方、クレディ・スイスは、多額の損失から解雇、ボーナスカット、戦略とトップマネジメントの見直しを余儀なくされ、昨年はディールメーカーやその他シニアバンカーの流出に直面した。
クレディ・スイスは内部メモで「マネジングディレクターとディレクターについては、この変更は前の数年と比較して支払われる即金額のリバランスを目的としている」と説明。前もって現金を受け取った者は3年以内に銀行を辞めた場合、その一部を返済しなければならなくなる。
バンカーの変動報酬では、まだ付与されていない株式で構成されたボーナスの一部を対象とすることが多いクローバック条項が一般的で、バンカーが特定の規則に違反したことが判明した場合にはボーナスが回収されることになっているが、離職者の現金ボーナスを回収する措置は異例だ。
この変更は、25万ドル以上の収入を得ているスタッフに適用される。
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