- 2022/02/01 掲載
大手電力、6社が赤字転落=燃料高騰で―22年3月期
燃料価格の高騰が大手電力の業績を悪化させている。2022年3月期の連結純損益は10社のうち、6社が赤字に転落する見通し。既に赤字予想を公表していた東京電力ホールディングスと中国電力に加え、新たに東北、中部、北陸、四国各電力が赤字予想を発表した。
前期の黒字幅が293億円だった東北、1472億円だった中部がともに450億円の大幅赤字に陥る。相次ぐ下方修正は、燃料高騰を電気代に転嫁するタイミングが翌年度以降に「期ずれ」し、電力会社の負担が一時的に増加することが主因。こうした損失の大部分は燃料価格の上昇が収まれば回収できるが、北陸、関西、中国は一部の契約で電気代に転嫁できる上限に達している。
燃料価格の高騰が長期化すれば業績への影響は拡大する。関西電力の森本孝社長は1月28日のオンライン記者会見で、「原発利用率の上昇などで収支への影響を抑えたい」と話した。
【時事通信社】
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