• 2022/02/02 掲載

そごう・西武、規模縮小も=好立地不動産に魅力―今月売却交渉へ・セブン&アイ

時事通信社

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セブン&アイ・ホールディングスが傘下の百貨店、そごう・西武の売却先の選定作業を間もなく始める。経営資源をコンビニ事業に集中させるためだ。そごう・西武はかつての名門とはいえ、今なお集客力があるのは一部の店舗のみ。買い手候補の多くは百貨店事業より好立地の不動産に魅力を感じているとみられ、売却されれば店舗縮小や業種転換を余儀なくされる可能性もある。

今年の元日に初売りを行った西武池袋本店(東京都豊島区)は多くの客でにぎわった。巨大ターミナルの池袋駅に位置する同店は、新型コロナウイルス禍でも客足の落ち込みが比較的小さかった。ただ、そのような店は一部に限られる。

インターネット通販や「ユニクロ」などの専門店に押され、百貨店市場は縮小に歯止めがかからない。コロナ禍も打撃となり、2021年は1991年のピーク時に比べ半分以下の4兆4000億円強に激減。そごう・西武も不採算店の閉鎖が続き、セブン&アイの傘下に入った06年に28あった店舗数は10に減った。

一方、セブン&アイは21年に2兆円超を投じて米コンビニ「スピードウェイ」を買収。成長が期待できる海外に軸足を移す。

同業他社へのそごう・西武売却を数年前から探っていたが、コロナ禍が業界の体力を奪い頓挫。今では不動産価値を重視するファンドなどの買い手候補が多いとみられ、「売却後も今の店舗網がそのまま生き残れるのか不透明な状況」(関係者)になりつつある。

高度経済成長やバブル経済とともに栄えた各地の百貨店は長らく地域の顔であり、多くの取引先を抱え地域経済を支えてきた。セブン&アイも「従業員の幸せも考えなくてはならない」(別の関係者)との思いは強く、売却条件で折り合うのは容易ではなさそうだ。

【時事通信社】 〔写真説明〕西武池袋本店=2020年4月、東京都豊島区

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