- 2022/02/02 掲載
米GM、22年は利益追わずEV投資優先 21年は過去最高の営業益
この日発表した21年通期決算は営業利益が過去最高の143億ドル、純利益が100億ドルだった。
22年については、増産を見込み、価格決定力は強いままとしながらも、営業利益は前年並みの130億─150億ドルになると予想した。
ジェイコブソン最高財務責任者(CFO)は会見で、目先の利益の最大化を目指すのではなく、長期的な視点から一部利益を事業の加速に再配分していると説明した。
GMは、22年にソフトウエア開発とEVモデルの拡充に追加で15億ドルを投じる計画。
バーラ最高経営責任者(CEO)は、GMの事業計画では手ごろな価格のEVの供給拡大を重視していると説明。同社は来年にシボレー・エクイノックス(価格3万ドル)を発売するほか、より低価格のEVを開発中だ。
22年の利益見通しにはコスト増も反映されている。GMは22年に物流と資源関連の追加コストを25億ドル見込む一方、財務部門の利益が10億ドル減少すると予想した。
22年純利益については、経済面あるいはサプライチェーン面で新たに大きな問題が生じなければ、94億─108億ドルになるとの見通しを示した。
21年第4・四半期の純利益は16億7000万ドル、営業利益は28億ドル。同期の純利益率は5.2%に低下、通期では7.9%だった。
21年はGMの販売台数とシェアが減少した。ただ、より利益が見込めるピックアップトラックやSUV(スポーツ用多目的車)に注力したため、調整後税・利払い前利益(EBIT)マージンは大幅に増えた。
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