- 2022/02/15 掲載
株価急落の米ペロトン、一部ファンドが昨年第4四半期に投資
報告書は、前の四半期末(2021年12月31日)時点の保有状況を示す。
それによると、Tロウ・プライス・インベストメントの幹部ヘンリー・エレンボーゲン氏が経営するデュラブル・キャピタル・パートナーズはペロトン株を540万株購入。
リッキー・サンドラー氏のエミネンス・キャピタルが260万株、スコット・ファーガソン氏のサケム・ヘッド・キャピタル・マネジメントは160万株それぞれ購入した。
タイガー・グローバル・マネジメントは300万株、41%相当買い増した。さらに、ペロトンの筆頭株主ベイリー・ギフォードも340万株追加購入し、保有率を12%引き上げた。
いずれも詳しい購入時期は不明。ペロトンの株価は昨年10月1日が86.71ドルで、昨年末は35.76ドルだった。
一方、ペロトン株を処分した機関投資家もいる。アルティミーター・キャピタルは保有していた560万株を売却。コーチュー・マネジメントは保有株を370万株、89%相当減らした。
バイキング・グローバル・インベスターズも保有株を39%削減し、ダニエル・ローブ氏のサード・ポイントは全保有株60万株を売却した。
ペロトン株は今年に入ってさらに下げ、2月14日の終値は32.83ドル。一時500億ドルに達した時価総額は115億ドルに減少した。
先月、アクティビスト(物言う投資家)のブラックウェルズ・キャピタルはペロトンは身売りすべきと主張し始めた。ペロトンは身売りに否定的だが、潜在的な買い手が動き始めているもようだ。
ペロトンは8日、共同創業者のジョン・フォーリー氏が最高経営責任者(CEO)を退任し、後任には音楽配信大手スポティファイや米ネットフリックスで最高財務責任者(CFO)を務めたバリー・マッカ-シー氏が就任すると発表した。米金融機関のアナリストはマッカ-シー氏のCEO就任をおおむね評価したが、株価は低迷している。
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