- 2022/02/25 掲載
午後3時のドルは115円前半でじり安、利益確定売りに押される
米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受けて、ドルは一時115.62円まで上昇する場面もあった。
ウォラーFRB理事は24日、インフレ抑制に向け、今後数週間のデータが「極めて熱い」経済状態を示し続けるなら3月に0.5%ポイントの利上げから始め、年央までに1%ポイント利上げすべきだと述べた。
ウクライナ情勢に対する警戒感はくすぶっているものの、日経平均株価が堅調に推移推移したことも、ドル円のサポート要因となった。
ニッセイ基礎研究所の上席エコノミスト、上野剛志氏は「エネルギー高につながるような制裁を欧米側が回避したことから、短期的に市場の過度な警戒感がいったん緩んだ」とみる。
ただ今後、国際銀行間の送金・決済システムの運営主体(SWIFT)からロシアの金融機関を排除する措置が取られた場合は、ロシアからのエネルギー供給が滞り、エネルギー価格の上昇につながるなど、経済への影響がでてくるという。
ウクライナ情勢の悪化が各国の金融政策に及ぼす影響に市場の関心が集まっている。三井住友銀行チーフストラテジストの宇野大介氏は「ユーロ圏以外の国の金融政策に与える影響は限定的」とした上で、エネルギー価格の高止まりなどから「米国の金融引き締め路線は変わらない。さらにぺ―スを速めたり、程度を強める可能性がある」との見方を示した。
ユーロ/ドルは1.1223/27ドルと、朝方から上昇。前日に一時、1.1106ドルと、20年6月以来の水準まで下落していた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 115.17/19 1.1223/27 129.27/31
午前9時現在 115.54/56 1.1189/93 129.29/33
NY午後5時 115.52/55 1.1191/95 129.29/33
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