- 2022/02/26 掲載
米耐久財コア受注、1月は0.9%増 出荷も1.9%増
国内総生産(GDP)で設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷は1.9%伸びた。
コア資本財の新規受注が予想を上回り、出荷も伸びたことは2022年第1・四半期序盤の民間設備投資の加速を示唆している。ただ、上昇はインフレが一因となっている。
昨年12月のコア資本財出荷は1.6%増だった。企業の設備投資は、21年第3・四半期に自動車の在庫不足が重しとなったが、第4・四半期に回復した。世界的な半導体不足が自動車生産に支障をきたしている。
エコノミストらは、ロシアがウクライナに侵攻した後の原油価格高騰によるエネルギー生産の設備投資への影響は限定的と見ている。24日の北海ブレント原油先物価格は14年以来初めて1バレル=100ドルを超え、25日には約98.7ドルまで下がった。
米金融大手ゴールドマン・サックスによると、シェールオイルへの投資は価格上昇の影響を受けにくくなってきた。
今年1月の耐久財受注は1.6%増。昨年12月は1.2%増だった。輸送用機器が3.4%増え、12月の1.7%増に続いて堅調だったのが寄与した。自動車は0.4%減。12月は1.8%増だった。
変動の大きい民間航空機は今年1月に15.6%増。昨年12月は23.9%増だった。米ボーイングのウェブサイトによると、今年1月の受注機数は77機、昨年12月は80機だった。
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