• 2022/02/28 掲載

変革へ正念場=みずほ、大規模障害から1年

時事通信社

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みずほフィナンシャルグループ(FG)傘下のみずほ銀行で、大規模なシステム障害が発生して28日で1年。この間も顧客に影響が及んだトラブルが相次ぎ、金融庁から2度にわたり業務改善命令を受けた。みずほは経営体制を刷新し、問題の根源と指摘された企業風土を変革できるか、正念場を迎えている。

「内向きの論理ではなく、立場や制約を乗り越え、お客さまのために何ができるか考えて行動に移そう」。1日に就任した木原正裕みずほFG社長は社員にこう呼び掛けた。木原氏は現場社員らと少人数でのミーティングを重ね、風通しのよい組織への転換を目指す。

みずほ銀では2002年と11年にも大規模障害が発生。巨費を投じて19年に現在の基幹システムを稼働させた。しかし、人員削減など構造改革を急いだ結果、システム部門は疲弊。業務量に応じて適正に人員を配置せず、特定の社員に業務を任せる属人的な運営が続けられ、危機対応能力の低下を招いた。

過去の大規模障害を知る幹部は「経営陣はみずほにとってシステムが『鬼門』だとの認識をもっと共有しなければいけなかった」と嘆く。他の幹部も「自分の担当の枠を超え、(問題があれば)口出ししていく必要があった」と悔やんだ。

みずほ銀では、今月にも現金自動預払機(ATM)が一時利用できなくなる障害が発生した。顧客への影響を長引かせないため、早期に稼働を停止し修復させるなど変化の兆しは見える。失った顧客の信頼を取り戻すことができるか。「これからが始まりだ」(金融庁幹部)と周囲の視線は厳しく、変革の着実な実行が求められている。

【時事通信社】 〔写真説明〕執行役として記者会見するみずほフィナンシャルグループ(FG)の木原正裕氏=1月17日、東京都千代田区

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