- 2022/02/28 掲載
ズベルバンクの欧州子会社、破綻の公算=ECB
[フランクフルト 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は28日、ズベルバンク・ロシアの完全子会社「ズベルバンク・ヨーロッパ」、および同社のクロアチアとスロベニア部門が破綻しているか破綻しそうだと発表した。
ズベルバンク・ヨーロッパの昨年末時点の総資産額は136億4000万ユーロ(約153億ドル)。同社とクロアチアおよびスロベニア部門はここ数日、急速に預金が流出し、ECBによると債務支払いが不可能になる可能性がある。
欧州の単一破綻処理委員会は3行に支払い猶予期間を導入し、3行を救済することが公益にかなうかどうかを判断する。
ECBによると、「地政学的緊張による風評被害の結果、多額の預金流出が発生」し、「流動性ポジションの悪化につながった」という。また、グループレベルなどにおいて「このポジションを回復させる現実的な可能性を有する利用可能な措置はない」と指摘した。
ロシア連邦はズベルバンク・ロシアの過半を保有している。
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