- 2022/03/03 掲載
米国株式市場=急反発、FRB議長証言で大幅利上げの懸念後退
[2日 ロイター] - 米国株式市場は急反発して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の利上げを支持する方向に傾いていると述べ、より大幅な利上げへの懸念が後退した。
パウエル議長は2日、下院金融サービス委員会の公聴会で証言し、今月15─16日開催のFOMCで「25bpの利上げを提案し、支持する方向に傾いている」と表明した。
議長の発言は、ロシアのウクライナ侵攻で動揺が広がった市場に安心感をもたらした。
市場が織り込む3月の25bp利上げ確率は95%となった。[IRPR]
S&P総合500種の主要11セクターが軒並み上昇し、今週に入って大きく下落していた金融株が2.6%反発。前日に昨年9月以来の安値を付けた銀行指数も3%上昇した。
原油市場で北海ブレント先物が約8年ぶり高値を付ける中、エネルギー指数は2.2%高となった。
グローバルト・インベストメンツのシニアポートフォリオマネジャー、トム・マーチン氏はウクライナ情勢について「緊迫化を懸念したり、事態が沈静化して経済はこの局面を乗り切れると期待したり、日々揺れ動いている」と語った。
この日は幅広い銘柄に買いが入り、S&P500バリュー指数は1.9%、グロース指数は約1.8%、それぞれ上昇した。
マイクロン・テクノロジーが8.2%急伸し、フィラデルフィア半導体指数は3.4%高となった。
アップルは2.1%高。今月8日に製品発表会を開くと明らかにした。高速通信規格「5G」に対応した廉価版iPhoneを発表するとみられている。
百貨店のノードストロームは38%急伸。通期の業績について強気の見通しを示した。
米取引所の合算出来高は131億株。直近20営業日の平均は約124億株だった。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.60対1の比率で上回った。ナスダックでも1.95対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33891.35 +596.40 +1.79 33379.51 34013.67 33379.51
前営業日終値 33294.95
ナスダック総合 13752.02 +219.56 +1.62 13597.53 13796.55 13493.91
前営業日終値 13532.46
S&P総合500種 4386.54 +80.28 +1.86 4322.56 4401.48 4322.56
前営業日終値 4306.26
ダウ輸送株20種 15413.34 +394.95 +2.63
ダウ公共株15種 950.64 +11.64 +1.24
フィラデルフィア半導体 3416.16 +111.31 +3.37
VIX指数 30.74 -2.58 -7.74
S&P一般消費財 1403.51 +26.76 +1.94
S&P素材 522.34 +11.44 +2.24
S&P工業 848.06 +18.21 +2.19
S&P主要消費財 783.54 +7.75 +1.00
S&P金融 631.87 +15.74 +2.55
S&P不動産 286.42 +5.15 +1.83
S&Pエネルギー 552.49 +12.02 +2.22
S&Pヘルスケア 1527.56 +23.18 +1.54
S&P通信サービス 231.72 +1.63 +0.71
S&P情報技術 2705.23 +57.95 +2.19
S&P公益事業 344.75 +4.12 +1.21
NYSE出来高 11.99億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 26680 + 320 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 26670 + 310 大阪比
PR
PR
PR