- 2022/03/26 掲載
新興国ソブリン債をアンダーウェートに=JPモルガン
JPモルガンは、約1カ月前にロシアがウクライナに侵攻してから新興市場の債券価値が6─9%低下したと推定。戦争による世界のエネルギーや食料の価格への影響に対する懸念が、既存の圧力に加わっている。
複数の新興国の中央銀行が、以前想定していたより迅速に金利を引き上げる必要があると示唆し、高いインフレ率と金利上昇が成長を阻害する「スタグフレーション」の懸念に拍車をかけている。
JPモルガンのアナリストらは24日遅くに発表した投資家向けメモで「1カ月の戦争は既存の傾向を加速させ、脆弱性を表面化させた」と指摘した。
JPモルガンは、南アフリカやチリ、ペルーなど主要な金属輸出国はうまく対応できる可能性があるものの、新興国の債券は全般的に一段とスタグフレーション的な循環に直面していると警告した。
JPモルガンは、新興国全体の債券発行額は2022年に1420億ドルにとどまり、これまでの数年間を大幅に下回ると予測している。
PR
PR
PR