- 2022/03/29 掲載
午前の日経平均は反発、米株高など好感 期末の需給思惑も支えに
28日の米国株式市場は、S&P総合500種が3営業日連続で上昇。エネルギー株と金融株が軟調だったものの、電気自動車(EV)大手テスラが大きく買われたことで上昇した。
これを受けて日本株は切り返してスタート。きょうは受け渡しベースの年度末最終売買日とあって、それに絡んだ思惑によって株価が振れやすくなっている。中でもインデックスファンドによる配当再投資の動きが、目先的な株高要因になると注目されている。
市場では、配当金の落ち分は約236円と試算。これによって発生するトラッキングエラーを回避するため、現物の手当てや先物買いを入れる運用担当者が多いという。
市場では「きょうはインデックスファンドによる配当再投資が意識されており、これによる先物買いが期待材料になっている」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.57%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆4813億1000万円。東証33業種では、輸送用機器、海運業、小売業などが上昇し、石油・石炭製品、農林・水産業などが下落している。
個別では、トヨタ自動車など輸出関連の主力銘柄が総じてしっかり。日本郵船など海運株も高いが、東京エレクトロンは小甘い。
東証1部の騰落数は、値上がりが1104銘柄、値下がりが984銘柄、変わらずが90銘柄だった。
関連コンテンツ
PR
PR
PR