- 2022/04/05 掲載
和牛へ低関税、米に維持要望=枠上限迫る、輸出足かせ懸念―政府
政府が米国に対し、牛肉の低関税枠を超過した後も引き続き低関税で輸出できるよう要望していることが4日、明らかになった。ブラジル産牛肉が米国に大量に流入しており、日本やブラジルなど複数国をまとめて対象とした同枠が月内で上限に達する見通しのため。上限を超えれば、米国で人気の高い和牛など日本産牛肉に高関税が課されるため、輸出拡大に支障を来しかねない。
日本など複数国をまとめて設けられた低関税枠は、上限が6万5005トンで、関税は1キロ当たり4.4セントかかる。日本政府関係者は先月末に訪米し、米通商代表部(USTR)などに低関税を維持するよう求めた。ただ、11月の中間選挙を控えて畜産農家を保護したい米側が、日本側の要求を受け入れるかどうかは不透明だ。
【時事通信社】
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